森鍼灸整骨院ブログ

2014.08.26更新

自由が丘の森鍼灸整骨院 森です。
先週までの暑さが一段落し、身体のだるさを感じられている方が増えております。
温度差・冷房によって体調が変化しておりますのでお気を付け下さい。

さて、今日は長年【関節リウマチ】を患らい、当院に通院されている患者様の治療について記載したいと思います。最近、患者様やご家族の方から【関節リウマチ】についてご質問される機会が増えております。

【関節リウマチ】は、身体の様々な関節が炎症を起こして腫れて痛みます。時間の経過と共に関節が変形を起こして日常生活に支障が起こってきます。
30代から50代にかけて、また女性の方が男性に比べて発症が多いです。(約3倍)
診断の指標として2010年に米国および欧州リウマチ学会(EULAR)が合同で新しい分類(診断)基準を発表しました。詳しくは[日本リウマチ財団]を参照下さい。

当院では、基本的に脈診鍼治療による全身治療に加え、お灸・置き鍼(皮内鍼)・湿布等を症状によって組み合わせ行います。

さて、患者様 64歳 女性 会社員の方で私の修業先の鍼クロダに1985年8月から通院を始めていました。当時は関節リウマチ発症前で頚肩コリや腰痛で通院しています。
2001年7月頃(当時51歳)、左右の足裏に痛みが起き歩いても痛みを感じ、さらに左手の薬指が曲がったまま伸びづらくなってきました。その後、3ヶ月後に両膝に炎症、腫脹、関節液が溜まり、歩行痛がさらに酷くなってきました。この時点で、関節リウマチと診断されました。時間の経過とともに、両手指、両側股関節、両側肩関節、両側肘関節に発症しました。

現在の右手の状態

 

現在の左手の状態


上記写真は発症して13年経過している現在の手の写真です。多少の関節の腫れや変形がありますが、外見からはほとんど分からない状態です。

医師の投薬と共に継続しておりました脈診鍼治療により、現在、日常生活、仕事(組紐を組む)等支障無く過ごせています。しかし、時々どこかの関節で痛み、うずき、腫れ等が出現する時もあります。
その際、状況に応じて、鍼を部分的に行ったり、お灸をすえたりしていきます。
施術中にお話をしている際、「リウマチを発症した時期位に病院で出会った方と比べて、私(患者様本人)の関節はあまり変形をしていない。」とおっしゃられています。

関節リウマチは、免疫系の疾患です。
東洋医学での考え方では、腎の臓器の働きが悪くなっている為に身体の熱が過剰に生産されて、その熱が関節に悪影響を与えてきます。脈診鍼治療で、脈の状態を戻し、身体の気と血の流れを正常にし、臓器の働きを正常にするよう働きかけます。上記の患者様は、現在に渡って週に1回治療に来院されております。発症する前から来院されているケースではありますが、早期に治療を開始すれば病状の進行を遅らせる事が出来ると思います。

次回は、鍼灸治療の様子を写真で紹介したいと思います。

森鍼灸整骨院 森 衛
 

投稿者: 森鍼灸整骨院

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